[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
そして、次のような大きな流れについて確認をした。
① 学校に着いてから作品を受け取り、控室で簡単な打ち合わせの後作品の設置。(図1)
② 昼食後、展示場所に来る児童の相手。名札づくりで児童と最初の交流。
③ 4の1の教室で、橋本教諭の進行の元、五時間目の授業開始。
④ 鑑賞時の5つのルールの説明後、児童6人ずつ8つの班に分かれて作品へ移動。
⑤ 1回18分程で、ファシリテーターの進行で、作者は適宜質問に応答。
⑥ 2回目は、役割を入れ替わり次の作品に移動。続いて20分の自由鑑賞。
⑦ 6時間目は教室に集まり、児童による班別鑑賞のグループ発表、自由鑑賞での個人発表。
⑧ 吉野郡図画工作研究会の教員とグループに分かれて研究協議。
⑨ 作品を車に運んで終了。
スケジュールを確認した後、卒業後参加した一人に練習がてらファシリテーター役で模擬授業を行ってもらった。作品は、30号の油絵で人物を中心に背景にギターやテーブル、布などのモチーフが置かれており、課題で制作したものと思われる。学生の場合、卒業制作では自分でテーマを設定することもあるが、大抵は学習課題として出題されたものが多く、制作意図や動機について質問されたときに、どうしてもそのことが出てくる。これらのタイプの作品を今回のような訪問授業で鑑賞するときは、その点を踏まえて作者が答える必要があると感じた。児童にとっては、それが課題として課せられて制作したかどうかよりも、どういう気持ちで、そしてどうやってそれを制作したかを知りたいからである。
もう一人、ファシリテーターの練習をしてもらったのは、昨年ムサビとの共同授業にも参加した学生である。久し振りの人前でのファシリテートに口ごもる場面が見られた。普段、一人で黙々と絵を描くことに没頭しているため、なかなかモードの切り替えが難しいようである。鑑賞作品は20号の風景の油絵で、これも課題制作の作品だったので作者から前のような言葉が出てきたのでやはり違和感をもった。純粋な創作意図をもって制作された作品を、鑑賞対象にする方が良いようである。
– 13 –