[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
d 第4回目 11/17(月)「新しい鑑賞授業の在り方3」
最初に、第3章授業の「発言に対する心構え」ポイント1から、①発言を引き出す上手な聞き方「うなずき」「ミラーリング」「繰り返し」、②意見をほめる、③小まとめ、について説明した。
次に、デザインコースの学生の作品を用いた鑑賞を行った。この作品は、音楽の歌詞からイメージして制作されたことが最後の作者の解説によって分かった。作品の色や形から、連想が広がり様々な発言が出て深まっていった。
ファシリテーターが黒板に発言を板書する形で進んだが、短いフレーズで書き留めたり、キーワードを丸で囲んで他の項目と矢印で関連付けたり、また同種類の内容を色分けして分かり易く表示したりするなど、うまい黒板の使い方が鑑賞の手助けになっていた。鑑賞時間は約25分であった。
続いて、プロジェクターを用いた例として、ティチャーズキット①小学校(3・4年)用の中から、クラレンス・H.ホワイト『朝』(右写真)を取り上げ、私の方で進めながら鑑賞した。これは100年以上も前に撮影された写真作品で、モノクロであるが水墨画のような淡いモノトーンがかえって新鮮に感じる作品で或る。登場人物の女性や背景、画面を分断している樹などに発言があった。ここでは、板書せずに口頭でまとめながらファシリテートする方法を行った。本番の出前授業では、学生の作品を前に板書なしで行わなければならないので、その練習でもあるが、板書との違い、利点、困難点などを解説した。次回からは、いずれの方法でもよいことにした。
e 第5回目 12/1(土) 鑑賞模擬授業(対話による鑑賞)1
まず、「発言に対する心構え」ポイント2から、三つの原理 〈受容〉発言を受容すること、〈交流〉発言から対話を組織化すること、〈統合〉発言の恒常的変容小を促すこと、について解説した。 今回は、ティチャーズキットの①~③を、三人が各2枚ずつスクリーンに投影する方法で鑑賞を進めた。
一人目の一枚目は、オスカー・ココシュカ『眠る女』(次頁写真左)で、少女の背景に描き込まれた魚と鳥と鹿に話題が進み、動と静を読み取ったが、魚では水の波紋からそれを導いたところが興味深かった。
– 5 –