② Simple Green(中性洗剤)による洗浄 4月22日(水)3限
続いて、環境に優しい中性洗剤のSimple Greenを使って様々な汚れを落とす。既にリグロインによる洗浄を行っているので、ある程度の汚れは取れているが、細部にこびりついた汚れを大小のブラシを使ってかき落とした。写真から足下の薄赤い汚れが泡になって取れているのが分かる。
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洗剤洗浄後 |
③ ナイロン布(FSミガキロンZ)による塗装再剥離 5月13日(水)2限
次は、洗剤による洗浄の予定であったが、像の表面が乾くとまだ少し残っている茶色が再び浮かび上がってきた。ひょっとしたらと思い、ミガキロンZに水を付けて擦り布で拭くと綺麗に茶色が取れることが分かった。前回のリグロインの塗布で塗料の粘着性が弱くなったと考えられる。喜び勇んで1回生3名と一緒に作業したら、30分位で鉄錆のようになっていた茶色を完全に取ることができた。
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塗装再剥離後 |
④ 蜜蝋塗布・艶だし 5月13日(水)3限
いよいよ最終段階である。蜜蝋は、リグロインに溶解しやすい顆粒状の物を購入した。黄色と白色があるが、白色が適しているようだ。また濃度は、薄めた液を指先に付けて確かめる。リグロインは直ぐに体温で揮発するので薄い蜜蝋の膜が残るが、べとつかない程度の極薄い膜が残る程度がよいようで、薄めた物を2~3度塗布すると均一に塗装できる。
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