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H28年度版 屋外ブロンズ像の保存修復 -専攻科「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」での取組-

by Gasho 2018-01-20

PDF版→ H28年度版 屋外ブロンズ像の保存修復 -専攻科「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」での取組-

屋外ブロンズ像の保存修復

-専攻科「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」での取組-

中 川 賀 照

Nakagawa Yoshiteru

要   旨

 本学三号館前には、ロダンの出世作であるブロンズ像『青銅時代』が設置されているが、酸性雨等のため傷みが激しくなっている。昨年度、全国美術教育研究会の発表の際、大分大学の田中准教授が中心となって市内の屋外ブロンズ像60体を市民ボランティアで保存修復していることを知った。そこで、私も大分県立芸術会館の屋外ブロンズ像3体の修復作業に参加し、そこでのノウハウを活かして本学『青銅時代』の修復を授業で取り上げたいと考えた。ここでは、それらの報告とともに、同問題で悩む施設への情報提供としたい。

キーワード:屋外ブロンズ像、保存修復、専攻演習Ⅰ・Ⅱ

1 はじめに

 日本では明治以降、西洋彫刻の影響を受け、屋外に彫刻作品を設置する文化が全国各地に広まっていった。しかし、産業の発展に伴い、酸性雨などよって屋外彫刻作品の劣化がみられるようになり、世界中でその対策が講じられるようになった。30年前にイタリアを訪れたときも、既にその兆候が見られ、広場に設置されていたミケランジェロのダビデ像が保存のため屋内に移され、替わって模刻像が置かれていた。

 本学には、ロダンの『青銅時代』が三号館の前に設置されている。この像は、コンクールに出品された際、モデルから型取ったのではないかと疑いをかけられた作品でロダンの出世作でもある。そのような記念すべき作品(写真右)の他、大石膏室にはそれぞれの時代を代表する優れた作品から型取りされた数多くの石膏像があり、学生達の造形感覚やデッサン力の向上に貢献している。それらの大切な学習材を保存修復し学習環境を整えることは、本学設置者の建学の精神を継承していく意味においても重要なことだと考える。

 さて、大分市は日本を代表する具象彫刻家の朝倉文夫の出生の地でもあり、彫刻のある町づくりが積極的に進められてきた所である。しかし傷みも激しくなってきたことから、2007年から大分大学の田中准教授が中心となり市内の約60体の屋外彫刻を専門家や学生等によって修復し、市民ボランティアによる定期的なメンテナンスが行われるようになった。そして市民にとっては、そのメンテナンス活動自体が美術作品のよき鑑賞の機会ともなっている。その活動は、市内の学校や美術館などにも広がり、その様子が昨年度の全国美術教育研究会で報告された。その際、大分県立芸術会館の屋外ブロンズ像3体が保存修復されることを知った。そこで、私もその活動に参加し、そこで得たノウハウを活かして念願の本学『青銅時代』の修復に挑戦したいと考え、専攻科「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」で取り上げることにした。この研究が、本学だけでなく、同問題で困っておられる多くの施設にとって有用な資料になればと願っている。

修復前    修復後

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