生徒が自分自身で見つけだせたと思えることが大切で、 そのことが大きな自信となり、 次へのやる気へとっなぐことができたり、技能の向上や心情の充実に結びっく。 それらの気持ちを起こさせるためには待つことが重要であろう。 支援とは耐えるとだといっても過言ではないと思う。 また、 うまい教え方とは「教えなかったように教える。」ことと考える。積極的に教える方が楽である。すぐに答えないで、 自分で見つけようとする気持ちにさせていくことは、教えることの何倍も根気のいる仕事である。 学ぶのは生徒自らの問題であり、教師は学問や芸術への旅の案内人であり、作品作りの過程
は、喜怒哀楽の感情の起伏を伴つた人生の縮図ともいえ、 自己克服の過程でもあると受けとめたい。
人は半歩先にある目標に魅力を感じるもので、 そんなテーマ・用具や用材を設定することが、 実現できそうな気持ちにさせ挑戦する意欲を起こさせる。
(2) 発泡スチレンボードを使つた教材開発
ア 発泡スチロールの特徴
発泡スチロールは日常生活の中で様々な用途に使用されている。 運搬用の梱包材、 建築や冷蔵庫の断熱材等が挙げられる。 軽くて加工が容易であり、 ここでは一定の厚みにした板状の物を使う。
イ スチロールカッ夕一の製作
ニクロム線は通電すると発熱する。 その熱によって切断加工を行うと刃物などで表せない繊細な細工と表現が可能となる。 安価で市販されているが簡単な構造なので自作させ、 この題材への興味を深めさせたい。
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